
冬に向けて乾燥が気になる季節になりましたね。
アトピー性皮膚炎にとって、湿度が低くなると乾燥肌がひどくなり、辛い時期でもあります。
かゆみが増して寝ている間に肌を掻き壊して血が出てしまう方も少なくありません。
ステロイドを塗ったり、ヒルドイドで保湿してもなかなか改善しない方もいらっしゃいます。
外からの保湿やケアも大切ですが、かゆみや炎症はからだの中から起こってきますので、漢方で中からケアしていくことも大切です。
掻き壊して出血がある場合、皮膚の深部から炎症が起こっている場合があります。
その場合、初めに今困っているかゆみや炎症を抑える漢方薬で症状を和らげ、その後、皮膚の深部から皮膚の表面のバリア機能を整えて体質を改善していく漢方薬を服用していきます。生地黄、黄耆、牡丹皮、当帰などが配合された漢方薬がよく使用されます。皮膚の症状は、とても敏感ですので、個人の状態により配合される生薬は異なります。その人の状態に合わせて漢方薬のきめ細かい調節が必要です。
漢方薬は、治療中のアトピーのお薬とも併用可能です。
ひどくなる前に少しでも早めに対処して、少しでも快適にこの冬を過ごせるようにしましょう。
病院でいろいろ検査して、特に異常は見つからないけれど、なかなか妊娠できない。
体調も悪いところはないけれど、妊娠しない。
そのような相談も少なくありません。
病院の検査では異常が見られない場合でも、中医学的に見ていくと、からだのバランスが崩れていることが良くあります。
漢方は、西洋医学的には異常が見られない場合でも、未病という考え方があり、からだのバランスをとても重要視します。
血の量、血の巡り、気の量、気の巡り、水のバランス、肝のバランス、脾の働き、腎(子宮、卵巣)の働きなど、様々な方面から体のバランスを考えて漢方薬を選定調合していきます。
基礎体温表を付けている方は、基礎体温のバランスも参考にしていきます。
まずは体全体のバランスを見極めて、整えていくことが、妊娠を希望する方にとって、とても大切です。
10月、ブヨに刺されてしまい、腕がパンパンに腫れてしまいました。初めて刺されましたが、まるで蜂に刺されたかのように大きく腫れたので、驚きました。
そこで、効果を見るのに良い機会だと思い、光線治療をしてみることにしました。
毎日寝る前に30~40分、患部に当てます。距離は熱くない程度で近距離(コウケントーの網から10センチくらい)で行いました。カーボンははじめだけ3001-3002を使いましたが、あとは家にあった切れ端の組み合わせなので、決まったものではありません。
2日目くらいまではわずかに痛痒いような感じがありましたが、3日目にはなくなり、5日で腫れもかゆみも一切無くなりましたので、治療を終了しました。
通常、ブヨに刺された場合、完治するのにかなり時間がかかるようです。
光線治療の光には、血行を良くする、炎症物質を分解するなどの働きがありますので、今回の虫刺されにも有効だったと考えられます。
ビフォーアフターの写真を撮っておけばよかったのですが、忘れてしまったのでお見せすることができず、残念です。
また余談ではありますが、ブヨに刺されて時間が経過してからポイズンリムーバーを使ったところ、吸引したところだけが異常に腫れて悪化したので、刺された直後に使えなければ、触らずに放置した方がよさそうです。
よろしければご参考にしてみてください。
急に寒くなり、なかなか体が追い付いていけませんね。
あったかいお鍋が食べたくなります。
この時期になると、冷えには何といっても生姜や唐辛子!これで一冬乗り越えよう!と考えている人も多いのではないでしょうか?
よく巷では、生姜パワー、ジンゲロール、カプサイシンなど体を温める話をしているのを見かけることがあります。
秋から冬は湿度も低くなり、お肌の乾燥もかなり気になる季節。生姜や唐辛子で温まって、しっかり保湿剤で保湿しているのに乾燥が気になる!
漢方の考え方では、生姜や唐辛子を食べると、その時は温まりますが、辛い物、香辛料などの刺激性のあるものは、乾燥させる作用があり、乾燥肌の体質にはあまり良くないとされています。
また、生姜や唐辛子は、体が温まるのは食べた時だけです。からだの状態が同じであれば、また冷えてしまいます。
温める力はエネルギーです。体を温めるエネルギーを作れるかどうかで変わってきます。
「冷えは万病のもと」と昔から言われます。体が冷えると新陳代謝が悪くなり、内臓の働きも悪くなってしまいます。
自分で温めるエネルギーを作れる体が健康な体です。健康体に近づけるように上手に漢方を活用してみてくださいね。
いつもこだま堂漢方薬局をご利用くださいまして、ありがとうございます。
現在、府中店のパソコンが故障してしまい、修理中になりますので、しばらくメールのやりとりができない状況です。
(ハッキングなどではなく、不注意による破損です)
ご連絡は、電話、ラインでお願いいたします。(@462vfylj)
Web予約は府中店も問題なく利用できます。
聖蹟桜ヶ丘店のメールはいつも通りご利用できます。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします。
2025.10.30
様々な栄養素の中で、ビタミンCは最も良く耳にする栄養素のひとつです。
ですが、肌に良い、抗酸化作用がある、不足すると出血しやすくなる・・・というくらいの役割でしか知られていないのではないでしょうか?
ほとんどの動物は、肝臓でグルコースからビタミンCを生合成することができますが、人間、サル、モルモットなど一部の動物は進化の過程でビタミンCを作る酵素「グロノラクトンオキシダーゼ」を失ってしまい、作ることができなくなってしまいました。
自分で作れなくなってしまった人間は、食物から摂取するしかありませんが、ビタミンCは加工する過程で失われやすく、また鮮度が落ちた野菜や果物では含有量が少なくなってしまいます。
自然の中で生きていたときは、食べ物を見つけたらその場で食べますから新鮮ですが、現代は冷蔵庫の中で何日も保存できるので、その分失われる栄養素は多くなります。
ビタミンCは、コラーゲンを生成する酵素の補酵素として働きますが、コラーゲンは美肌の為だけではなく、血管や骨、軟骨組織などを支えるタンパク質です。
なんとなく飲んでいるだけではビタミンCの良さはあまり分かりませんが、栄養療法で推奨される多めの量を続けると数週間程度でも良い変化を感じられる場合があります。
特に上記のコラーゲンが多い組織の老化や異常を感じる方は、良い変化を感じやすいようです。
しかし、体内では様々な栄養素が必要とされていますので、生活習慣を見直して足りなさそうな栄養素は組み合わせて補充してください。
骨を丈夫にするために、カルシウム配合のサプリメントを飲んでいる方は多いと思いますが、思ったほど増えないとガッカリすることはありませんか?
骨を丈夫にするには、カルシウムを補充するだけでは不十分で、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウム、ビタミンCなど様々な栄養素が必要です。それはカルシウムが自然に骨に吸着されるわけではなく、骨を生成する細胞「骨芽細胞」と骨を壊す細胞「破骨細胞」がバランス良く働き、弾力性がある骨を形成しているからです。
当薬局では「骨密度がなかなか上がらなくて・・・」という方には、複合的な栄養素の補給と一緒に、補腎の働きがある漢方薬を一緒に飲んでもらうことが多いです。東洋医学では、骨は腎に属し、補腎をすることで骨の形成を促すと考えられているからです。
また、生命活動は極力節約しながら働いています。身体を使わないことは骨を使わないことになりますので、使わない機能に対しては節約するように新陳代謝は変化します。いくら栄養を摂っても、漢方を飲んでも、身体を使わなければ骨に使われる予定の栄養素は別の必要な機能へ回されます。
激しい運動をする必要はないので、適度に身体を動かしながら栄養や漢方で体質改善をすることで骨は丈夫になっていきます。
まずは半年間、頑張ってくださいね!
漢方薬局なので、もちろん漢方薬がオススメではあるのですが、長年やっていると漢方薬よりも光線治療の方が早く良くなる症状が分かってきました。
まず漢方薬よりも光線治療をオススメしたい症状1位は「蕁麻疹」です。
蕁麻疹は出たり引っ込んだりして、皮膚科で薬を飲んでいても止めるとまた出てきたり、長期間お悩みの方が少なくありません。
しかも、だんだん薬で抑えられなくなってきます。
漢方薬も早ければ1ヶ月くらいで効いて喜ばれることもありますが、完治するまでに多くは半年~数年の治療が必要になります。
しかし光線治療では多くの方が数回の治療で効果を感じ、週に1~2回施術をすれば1ヶ月以内にかなり良くなります。
完治するにはもう少し時間がかかる場合もありますが、ほとんどの方が3ヶ月~半年くらいで良くなっています。
漢方と両方行えばより早く良くなると思いますが、予算的にお悩みの方には光線治療をオススメします。
可視総合光線療法の効能効果には「蕁麻疹」の記載はありませんが、光線には様々な健康効果があり、皮膚に直接光線を当てることで治癒力が促進されると考えられます。
難点は通わないとならないことですが、当薬局ではレンタルもしていますので、頻繁に通えない方はご自宅での治療も検討されてみても良いと思います。
2025年11月の臨時休業です。
聖蹟桜ヶ丘店:2日(日)
府中店:2日(日)、16日(日)
12日は聖蹟桜ヶ丘店・府中店共に14:00からの営業となりますので、ご注意ください。
スケジュールはInstagram(kodamado_tama)にも載せていますので、そちらもご参照ください。