2024.1.28
細胞内に存在するミトコンドリアは、主要なエネルギーの生産工場としてよく知られている器官です。
どの細胞もミトコンドリアのエネルギーに依存していますので、赤血球球以外のほぼ全ての細胞に存在していますが、特にミトコンドリアが多く存在する細胞があります。
それは「褐色脂肪細胞」です。褐色脂肪細胞は、特に寒冷刺激でエネルギーを多く産生し、体温の維持を担っている細胞です。赤ちゃんの頃は多く存在しますが、成長と共に減少し、大人では鎖骨上部や肩甲骨、腎臓周囲、腋窩部、傍脊椎に分布しています。「風邪をひくと背中がゾクゾクする」という症状は、筋肉を震わせて褐色脂肪細胞を活性化させるため、と言われています。
東洋医学では、光が当たる背部は陽、影になる腹側は陰という考え方があります。背中側は太陽光線(可視光線)に当たるのが自然ということです。光線治療で肩甲骨中心部を当てると、「光線が体内に入るような感じ」で、特別な心地よさを感じる方が多くいらっしゃいます。実際、ミトコンドリアは可視光線によってエネルギー産生が増加します。植物の葉緑素に当たるのがミトコンドリアなのかもしれません。
光線によって活性化するミトコンドリアが、太陽光線に当たりやすい部位に多く分布しているのは、興味深いことです。光線治療をしていると、疲労感が取れたり、体力がついてくる方がいらっしゃいます。痛みが取れたり、冷え性がよくなるのは、光化学作用によって炎症物質が分解されたり、温熱効果で温まったりするので、効果として分かりやすいですが、体力がついてくるのは少し不思議に思いませんか?この効果はミトコンドリアが活性化して、エネルギー産生を増やした結果と考えられます。
ミトコンドリアが正常に働くためには、ビタミンやミネラル摂取の他、光線も一役買っているということです。健康を維持するために、もっと太陽光線(可視光線)に当たるようにしましょう!
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