2025.9.8
眠れないわけではないから不眠症ではないけれど、朝スッキリ起きられない、怖い夢や仕事の夢などの夢見が悪いといった睡眠の質にお悩みの方も多いです。
そのような睡眠では、たとえ8時間寝たとしても寝足りないと感じるのではないでしょうか?
ぐっすり眠れた時は、夢も覚えていませんし、目覚ましが鳴ったらパチッと目覚める感じで、昼間も眠気は感じません。そのくらいよく眠れたら、1日もっと元気に過ごせそうですよね。
睡眠の質が悪くなる原因にはいくつかありますので、一部をご紹介します。
①胃腸の働きが良くないタイプ:例えば、夕食が遅いと「食積」が溜まり、睡眠の質が悪くなります。遅くとも8時以降には夕食を終わらせて、消化した状態で寝た方がよく眠れます。舌に苔が多くついている、日ごろから味が濃いものや脂っこいものが好き、胃もたれが気になるという方なども胃腸の働きを良くする漢方薬で睡眠の質が良くなる場合があります。また、反応性低血糖症を起こしやすい体質の方は、寝る前に糖質を摂ると寝ている間に低血糖を起こし、身体がこわばったり、食いしばりで睡眠の質が悪くなりやすいです。
②気滞(気の流れが悪い)タイプ:イライラしやすい、緊張しやすい、ため息が多いなど気の流れが悪いときに起こりやすい症状があり、仕事の夢や現実的な夢など寝てる間にもストレスになりそうな夢が多いです。気の流れを良くすると、睡眠の質が良くなります。例えば、生薬の「麝香」は香水のムスクの原料でもありますが、その香りは気の流れを整えて悪夢や呪いを退けると薬物書に記載があります。昔の人は、麝香を使うことで悪夢を見なくなるのを祟りや呪いを退けたと考えていたのかもしれません。実際にイライラや緊張など気滞の症状にもよく使われている生薬です。気滞の体質が長引くと熱の体質が出てくることがありますが、その場合は清熱作用の漢方薬を使うとよく眠れます。
③心血不足:不安症、心配性で、髪が細い・抜けやすい、皮膚が乾燥する、貧血、動悸など心血不足による体質で睡眠の質が悪いタイプです。頭を使いすぎて脳疲労ぎみなタイプも当てはまるかもしれません。血を増やす漢方薬や栄養を補充することで眠りの質が改善されます。また、身体に必要な抗酸化物質は様々な種類がありますが、脳の活性酸素を除去できるものが睡眠を深くすることが分かってきています。
睡眠の質にお悩みの方は、是非一度ご相談ください。
当薬局では、お客様との対話を通して、一人一人の体質や生活習慣に合った漢方・健康養生法をご提案いたします。
※病院のお薬をご利用中の方はお薬手帳をお持ちください。
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