2024.8.19
疲れが取れないのは、漢方医学では主に「気」と「血」の不足に着目してアプローチします。以下に、漢方の観点から疲労回復のための方法とその際に使用する漢方薬をご紹介します。
漢方医学における疲労の捉え方
漢方医学では、疲労を「気」と「血」の不足によるものと考えます。
気の不足には、主に高麗人参が配合された漢方薬を使用することが多いのですが、ストレスが多くて気が詰まりやすいタイプの方には使えませんので、体調に合わせて他の補気薬を配合した漢方薬を使用していきます。補気薬の代表的な漢方薬は補中益気湯です。
血の不足には、血を補うとされる当帰(とうき)や地黄(じおう)が配合された漢方薬を主に使用していきます。その他、血不足が強い場合には、鹿茸(ろくじょう)といった、鹿の角を使った動物性の漢方薬を使用していく場合もあります。
動物性の漢方薬を使いたくない方には、他の方法などもご提案していきます。
一般的によく使用されているのは当帰芍薬散ですが、当帰芍薬散は、血を補う当帰は少量の配合で、むくみを改善する利水薬が主な配合になりますので不向きです。血を補うのをメインで考えていく場合には、他の漢方薬の方が断然向いています。
気血が両方不足している場合には、気も血も両方補える漢方薬を使用していきます。
また、生活習慣の改善もとても大切になりますので、無理の無い範囲で行って見て下さい。
漢方薬の服用と併せて、以下のような生活習慣の改善も重要になります
運動をすると逆に悪化する場合には、まずは身体を立て直して元気になってきてから、少しずつ行っていくと良いでしょう。
(長峯輝明)
当薬局では、お客様との対話を通して、一人一人の体質や生活習慣に合った漢方・健康養生法をご提案いたします。
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