2024.6.8
最近、高齢者の年齢を65歳から70歳に引き上げるというニュースが話題になりました。
昔は60歳から高齢者という定義だったと思いますので、その時代から考えると10歳も差があることになります。
たしかに今の60歳の方を高齢者扱いしたら失礼になると思いますし、70歳でやっと昔の60歳くらいの印象に感じます。
厚生労働省HPから平均寿命の推移を確認してみると、1955年では男性63.60歳、女性67.75歳、2019年では男性81.41歳、女性87.45歳となっています。
70年前は平均寿命が60代だったとは驚きですね。(戦争など時代背景もあるかもしれません)
平均寿命は20歳ほど長くなっていますが、もうひとつ考慮しなければならないのが健康寿命です。
2019年の健康寿命はなんと、男性72.68歳、女性が75.38歳で、平均寿命から約10歳の開きがあります。
この健康寿命というのは、病気にかかっているかどうか?ではなくて、何らかの介助・介護を必要とせず、自活できる年齢ということになります。例えば、高血圧やコレステロールの薬を飲んでいるだけの方は、健康な方に分類されます。
逆に言うと、平均的な方が10年近い何らかの介助・介護を必要とする期間があるということです。恐ろしいと思いませんか?!
皆さんが望む「ピンピンコロリ」を実現するためにはどうしたら良いのでしょうか?
それが東洋医学の「養生」という考えが重要になります。
老化を防止するためには「補腎」の考えが重要です。東洋医学では腎は「精」を蔵するところで、精は生命エネルギーの源です。精を使い切ると寿命を迎えます。なので、腎を補って、精を補充することが健康で長生きのポイントです。
腎虚の体質はどんな状態でしょうか?例えば、足腰が弱っている、足が怠い、腰痛、膝痛、疲れやすい、白内障、骨粗鬆症、耳の聞こえが悪い、早く閉経した、歯が弱い、物忘れが多い、白髪が多い、髪が薄い、頻尿、前立腺肥大、尿漏れ、夜間尿が多い、精力低下・・・つまりは老化とともに目立ってくる症状そのものです。若くても老化の症状が早くでてくる人は「腎虚」の体質に注意が必要です。
漢方薬で補腎に使う生薬は?というと、亀板、鹿角、鹿茸、海馬・・・など動物性のものをよく使います。中でも鹿茸は成長過程の鹿の角になりますので、造血作用が強いことが知られています。腎の中で燃やしている生命力「命門の火」の燃料となる生薬とされています。食べ物では、山芋や牡蠣、うなぎ、スッポンなど俗に言う「精力をつける」といわれているものが補腎の働きがあります。
食べ物だけでなく、運動も腎の強化には役立ちます。筋肉は東洋医学的には「肝」の器官に属しますが、肝腎要と言うように肝・腎は密接な関わりがあります。下半身の筋肉を付けることで血行が良くなり、腎臓の機能も良くなるからです。
老後に関しては、多くのみなさんが心配される部分ではありますが、長く健康で過ごせることが一番の安心材料ではないでしょうか?
東洋医学は、健康寿命延長に貢献できることを自信を持ってオススメできますので、是非ご活用くださいね。
当薬局では、お客様との対話を通して、一人一人の体質や生活習慣に合った漢方・健康養生法をご提案いたします。
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