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【新生児黄疸と光線治療の効果】入院するなら窓際がオススメ?
2024.2.28
新生児黄疸の赤ちゃんには、光線(青色や緑色の光)による治療をすることはご存じでしょうか?
新生児はまだ肝臓の機能が未発達で、高ビリルビン血症を起こしやすく、90%が黄疸になります。
しかし、改善されない場合には光線治療が効果的です。光線を素肌に当てると水溶性のビリルビンに変化し、尿からの排泄を促して症状を改善させることができます。
ちなみに現在ではあまり聞きませんが、新生児黄疸に使う漢方薬もあります。
下剤の作用がある漢方薬を飲ませて、早く胎便を出させ、黄疸の予防とします。
昔は生まれた赤ちゃんにはみんな飲ませていたそうですが、生まれてたてなのにマズイ漢方薬を飲まされるなんて、びっくりしそうですね。
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『光線治療の原理』
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光線治療は、青色や緑色の光を用いて水溶性のビリルビンに変化させ、尿から排泄を促す方法です。これにより、黄疸の症状が効果的に改善されます。
『光の力で健康を取り戻す!こだま堂漢方薬局の可視総合光線療法ガイド』へリンク →
『漢方薬による治療』
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過去には、新生児黄疸の治療として漢方薬も使用されていました。これは、下剤の作用により早期に胎便を排出させ、黄疸を予防する方法です。
『光線治療の発見』
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光線治療は1958年にイギリスでクレマー医師と看護師によって発見されました。
窓際のベッドで日光に当たった赤ちゃんが早く黄疸が改善したことから、日光浴や蛍光灯の光が治療に効果的であることが明らかになりました。
それからどの波長の光線が効率よく黄疸を改善するのかが研究され、現在の治療に至るというわけです。
医師と看護師が窓際の赤ちゃんの方が早く黄疸が治ることに気づかなければ、未だに危険を伴う交換輸血しか方法がなかったかもしれません。
『日光浴の歴史的背景』
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過去には日光浴が結核などの病気の治療に利用されていました。
結核のサナトリウムは、日光が豊富な場所に設置され、日光浴が治療の重要な部分を占めていました。
当時は抗生物質がなく、結核の治療法が確立されていませんでしたから、栄養があるものを食べて、空気がきれいなところで日光浴をするのが最善の治療だったのでしょう。
現代ではその逆で、日焼けによる皮膚がんの危険性など、むしろ日光を悪者にしていますが、
実際のところ、日本人の場合、最もたちが悪い皮膚がんである悪性黒色腫は、足の裏にできるケースが多いので、必ずしもすべての皮膚がんの原因になっているわけではありません。
『漢方と日照量不足によるうつ病へのアプローチ』へリンク →
『【新生児黄疸と光線治療の効果】入院するなら窓際がオススメ?』まとめ
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新生児黄疸の治療において、光線治療は有効な方法の一つです。
日光に当たることで作られるビタミンDは、骨を丈夫にするだけでなく、免疫力を上げ、インスリンの分泌の調整にも関わっていますが、ほとんどの方で必要量が足りていません。
伝統的な生活をしているマサイ族の血中ビタミンDが理想値の約50ng/mlを維持しているそうなので、我々日本人では相当な日光浴が必要です。
ビタミンDは抗菌ペプチドを誘導し、それは特に結核菌に対してのマクロファージの抗菌作用を増強する作用があるので、昔の日光浴設備付きのサナトリウムは理にかなったものだったのです。
また、日光を浴びることで自律神経も整うので、寝ていることが多い入院中は、体内リズムを正常に保つためにも窓際の方が良いかもしれません。
もし窓際のベッドに入院できたらラッキー!と思って、心地よい日差しを浴びて早く病気が良くなるといいですね!(窓際でない人は動けるなら日光浴をしに移動しましょう!)
現代医学では、光線治療による新生児黄疸の管理が広く推奨されており、その効果は多くの赤ちゃんにとって恩恵となっています。
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長峯 友恵 NAGAMINE TOMOE
多くの方にご自身の自然治癒力で良くなるお手伝いができるように、漢方や養生でサポートしていきたいと思います。
薬剤師・国際中医専門員 統合医療生殖学会子宝カウンセラー / 薬膳アドバイザー / 皮膚細胞活性促進研究会認定カウンセラー / 可視総合光線療法研修終了 / 東京・山梨伝統生薬研究会所属 / 多摩中医薬研究会所属 / 統合医療生殖学会所属
この記事のライター
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nagare
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