ホーム > ブログ > 風邪・鼻炎・呼吸器の症状 > 風邪症状に使う漢方薬
2023.11.5
3年間のコロナ禍を経て、通常の生活に戻りつつありますが、コロナもインフルエンザも引き続き流行していて困りますね。
風邪に良く使う有名な漢方薬と言えば「葛根湯」ですが、これは「風寒邪」の風邪に使います。
風寒邪の風邪はどういう症状かというと、ぞくぞく寒気がしたり、首や肩甲骨のあたりがこわばる感じがする、水っぽい鼻水など、寒さでより不快感が悪化するような風邪です。
葛根湯は、身体を温め、発汗させて病邪を追い出すことで、風邪を治す漢方薬です。
逆に「風熱邪」の風邪もあり、こちらには清熱解毒の「銀翹解毒散」が良く使われます。
風熱邪は、ノドの痛み、のぼせるような発熱やぼーっとする感じ、鼻づまり、粘っこい鼻水などの症状で、冷やすと楽に感じます。
この症状の時に、もし葛根湯を使ったら、症状は悪化してひどい目に合います。
なので、単に風邪薬ください・・・では、合う漢方薬を選ぶことができません。寒熱の見極めはとても重要です。
とはいえ、実際には寒気がするけどノドも痛い・・・など、寒熱をはっきり分けられない「寒熱夾雑」の風邪もあるので、その場合は寒熱のどちらに重きを置くか判断して、温める漢方薬・冷ます漢方薬を上手く組み合わせて使う必要もあります。
家庭の常備薬には、温めて治す「葛根湯」「桂枝湯」「麻黄湯」などと、冷やして治す「銀翹解毒散」「駆風解毒湯」などと、両方の作用の漢方薬を用意しておくと、風邪がこじれる前に素早く対処できますので、オススメです。
(長峯友恵)
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