2023.11.12
骨粗鬆症というと、お年寄りの病気のイメージかと思いますが、近年、若者の骨粗鬆症が増えています。
その原因は、「過剰な紫外線対策」で、特に一切日焼けしないように防御している女性は要注意です。
日光に当たると、表皮に存在するプロビタミンD3がプレビタミンD3に変化し、体温でビタミンDとなります。
ビタミンDは、肝臓・腎臓を通って活性型のビタミンDとなり、様々な生理作用に関わります。
骨を丈夫にするのもその一つで、他にも免疫の調整やインスリンの分泌、正常な細胞分裂などにも関わる重要なビタミンです。
不足すると、骨が弱くなるだけでなく、感染症にかかりやすくなったり、発がんのリスク、糖尿病、不妊症など多くの病気の原因になります。
日に当たらなければ、肌の色は白くなりますが、何故白くなるのでしょうか?
もちろん、紫外線から肌を守るメラニン色素が作られないからですが、逆に考えると少ない日光を出来るだけ吸収するためとも考えられます。
日照量が少ない国の人の肌の色は白く、強い日差しの国の人は色が黒くなります。
北欧に住む黒い肌の人は、白い肌の人よりもビタミンDの欠乏症になりやすいのです。
日本人はその中間に位置する地域で暮らしているので、肌の色も中間の黄褐色ということになります。
しかし、最近の若い人は、一昔前の色白の人とは比較にならない色の白さのように感じます。
恐らくですが、紫外線対策が一般的になって30数年、胎児期からその母親が日光を浴びていないので、遺伝子の発現も徐々に変化しているのではないか?と思っています。
また、サプリメントのビタミンDを飲めば解決するか・・・?というと、そうとも思えません。
理論上はそうかもしれませんが、ビタミンDを飲んでいても良くならなかった症状が可視総合光線療法で良くなるというケースも経験するからです。
日光には様々な作用の光が入り交じったもので、未だにその全ての作用は分かっていません。
健康を維持するために日光は欠かせないものです。
(長峯友恵)
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