2023.11.11
症状・体質に合った漢方薬を決めるには、まずは体質分析が必要です。
この体質分析のことを、「弁証論治(べんしょうろんち)」と言います。(中医学の場合)「証」とは病気の性質や体質のことです。
なんだかさも難しいことをやっているようですが、簡単に説明すると「気・血・津液」と「五臓六腑」のバランスです。
「気・血・水」については、不足と停滞があります。
例えば、気が足りない、血が足りない、気の流れが悪い、水が滞っている・・・といった具合です。
気をつけるのは、足りないのに停滞している場合もあるということです。特に女性の場合、血が足りなくて、流れも悪い「血虚瘀血」という体質の方も多いのです。
「五臓六腑」については、各臓腑において役割や特徴があります。
例えば、肝の臓は血を貯蔵する、気の流れを調節するなどです。五臓はつながり合っていて、働きを助けたり抑えたりしてバランスと保っています。
他にも、八綱弁証といって、「表裏・虚実・寒熱・陰陽」といった病気の部位や性質の分析もあります。
このようにいろいろな分析方法を組み合わせていくと、全く同じ体質の方はそうそういらっしゃいません。
「生理痛に効く漢方薬」と一言に言っても、「瘀血」で痛む方、「血虚瘀血」の方、血虚の後ろに脾気虚(胃腸虚弱)が隠れている方、ストレスによる「気滞血瘀」で痛む方・・・と様々な生理痛があるので、きちんと相談してからお選びしたいと思っています。
こだま堂にいらっしゃる方は、すでにあちこちの病院をまわっていたり、なかなか良くならないのがお悩みでいらっしゃる方が多いので、「証」を分析するのが難しい方が多いのですが、この「気・血・津液」のバランスの見方は一般の方でも少し学ぶと理解しやすいので、漢方相談をしていく中で、お客様にもぜひ身につけていただきたい漢方の知識です。
(長峯友恵)
当薬局では、お客様との対話を通して、一人一人の体質や生活習慣に合った漢方・健康養生法をご提案いたします。
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